中国現代アートの今後って・・?

「中国は現代アートを支援し始めている」
現代アートチアリーダーこと、山口裕美さんのブログ。私は結構彼女のファン。

 現在、中国の国立美術大学入試の競争率って6000倍くらいで、入試で合格しちゃえば、将来は保証されているというような雰囲気らしいですね。

そんなに!!??

今私は、上海アートの中心地といわれているところで働いているけど、そこまで学生のエネルギーを感じたことはないけどな。。でもまあ、確かに絵見に来る学生は多いか。

中国政府が2015年までに中国国内に1000館、美術館を建設するってアナウンスしたんですよ。

とりあえず中国のアートは国が強力に支援し始めていているのは確か。それに加え莫大な外資が注がれているようだ。(まあ、うちのギャラリーもそのうちの一つなんだけど。。)


中国の経済活況はフィクションだ、という説がある。中国の発展というフィクションを世界中が支えていると。
実際中国に住み、格差や矛盾を肌で感じてみて、的を得ている表現だと思うようになってきた。


そのフィクションが終わったとき、今価値があるとされているアートはどうなるのだろう。
フィクションとして消えていくんだろうか。


日本では、バブルの頃は絵がどんどん売れて、バブルがはじけると誰も関心を示さなった。倒産した会社の株みたいに、価値が0になってしまったアーティストや作品もたくさんあったようだ。


中国が本気でアートを根付かせようとするなら、アートを経済発展に任せたお祭りにするんじゃなくて、日本の二の足を踏まないようなシステム作りをしていかなきゃならないんだろう。


それにはビジネスからだけではなく、山口裕美さんがNPOでされているような草の根的な支援が不可欠だと思う。金銭的なメリットだけではなく、純粋にアートを広げていこうとする人たち。でも中流階級が存在しない中国で、それを望むのは非常に厳しい気がする。


そうなると、海外からのサポート?
中流階級NPOの文化が育つまで待つ??
ん〜、どうだろう。


やっぱり、中国のアートも経済頼みなのか?