グーグルの中国問題。中国のグーグル問題。

前から読みたいと思ってたJohn Battelle の「ザ・サーチ」。
社外スタッフとして働いてる会社のオフィスに英語版があったので、借りて読んでるんだけど、いきなり第一章の"Database of Intentions" というフレーズがピンとこなかった。

The Search: How Google and Its Rivals Rewrote the Rules of Business and Transformed Our CultureThe Search: How Google and Its Rivals Rewrote the Rules of Business and Transformed Our Culture
John Battelle

by G-Tools


ちょうどそんなとき、タカヒロさんのmediologic.comにその話題が。
要は日本語版にある「意志あるデータベース」ではなく、「(consumer or 人々の)意志の集まるデータベース」という意味が正しいとのこと。なるほどしっくりくる。


米IT企業や中国のブロガーと、中国政府のやり取りを特集した、NY TimesのGoogle's China Problem (and China's Google Problem) という記事が面白かった。最終的には中国政府に屈してしまうんだけど、ブロガーや企業がどういう駆け引きをしてきたか、そして彼らが中国のWebの未来をどう考えているのかが記事になってる。


最近Googleが中国向けブランド名を発表と同時に、政府の検閲に協力すると発表して物議をかもし出してる。


中国Googleのトップ、Kai-Fu Leeは

"youth + freedom + equality + bottom-up innovation + user focus + don't be evil = The Miracle of Google."

と言っているけど、はじめから中国政府のいうことを聞くと公言している時点で、他の地域、特に米Googleとは違うポジションに置かれているんじゃないだろうか。だからfreedomの部分は微妙なとこですね。


mediologic.comには、日本語版の"Database of Intentions"は異訳とあったけど、Googleもあながち 「(consumer or 人々の)意志の集まるデータベース」ではなく、「(政府やGoogleの)意志あるデータベース」になってしまうのかもしれませんね。