存在の耐えられない軽さ

眠れない夜。
ワインを飲みながら正月に買ったDVDを見た。

存在の耐えられない軽さ
存在の耐えられない軽さダニエル・デイ・ルイス ミラン・クンデラ フィリップ・カウフマン

ワーナー・ホーム・ビデオ 2003-06-03
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おすすめ平均 star
star存在が耐えられない・・・
star単なる物語ではない
starMy Best Film!

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プラハの春を生きた、一人のプレイボーイと二人の女性のお話。
チェコを舞台にしたエロティシズム丸出しの退屈な恋愛映画かと思いきや、中盤「プラハの春」から話が急展開。激動の時代を生きぬく力強さと、人の脆さが交互に演出されている。
3時間近くあって、集中力が持たなかったけど、当時の時代背景に興味がある人へは絶対お勧め。興味が無くても楽しめると思う。もう一度見たい映画だ。


プラハの春はもう半世紀近く前の出来事だけど、中国でも起こりうるよな〜、とやけにリアルに感じた。プラハの春チェコ民主化を30年遅らせたように、第二の天安門事件が中国の成長に致命的なダメージを残すかもとか。


そういえば、今日NHK小泉首相の年頭会見をやっていた。相変わらず対米最優先、北東アジア外交は対立姿勢でいくようだ。

誰かが小泉首相靖国参拝のは、中国国内の安定のためのパフォーマンスだと言っていた。つまり貧富の格差や政治腐敗から国民の目をそらすために、日本に悪役を演じてもらっている。
世界経済の安定から考えても、中国には安定した成長をしてもらわなければ困るアメリカ。そしてアメリカから小泉首相靖国に参拝するように依頼されている、というシナリオ。


実際はどうだか知らんが、中国にはなんとしても安定した成長をしていってもらいたい。といか実際中国で生活してる我々にとっては、しっかりしてもわにゃ困るんですよ。頼みますよ。


ついでに、プラハの春関連についてはこちらがお勧め

プラハの春〈上〉
プラハの春〈上〉春江 一也

集英社 2000-03
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おすすめ平均 star
star歴史の重さ
star物語性、描写力に優れた作品です
star感動と衝撃

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タイトルまんまじゃん。。


四年前、ヨーロッパから帰ってきたとき、友人宅で偶然みつけた本。上下刊結構ボリュームがあったけど、時間を忘れて読んだ。ハマった。そして泣いた。

チェコ在住の堀江という日本人外交官と、東ドイツ人の反体制活動家の美人女性カテリーナとの恋愛小説。

フィクションだけど、著者が現地でプラハの春を体験した実際の外交官なので、当時の状況についてかなり詳細に書かれている。

とりあえず台詞がくさい。
「ああ、愛しのカテリ〜ナ」なんて誰が言うんだよ!とか思いながら読んでたけど、だんだん自分も心の中で叫んでいることに気付く。「ああ、愛しのカテリ〜ナ〜」

メッセージは「権力の集中は絶対的に悪だ」
うむ、たしかに歴史が証明してる。


ヨーロッパでプラハも回ってきた後だっただけに、この本を読んでいなかったことがすごく悔しかった。それからプラハが一度は住んでみたい街になった。ビール旨いしね。


あ〜、ワイン飲みすぎた
寝よ