これからの働き方 - フューチャー・オブ・ワーク

どっかの雑誌ではてな近藤社長が推薦してたので読んでみたんだけど、まさにJust in Timeの内容。
ITの発達によって、トップダウン・縦割りの組織から、分散型の組織に、そして個人が中心になっていきますよ、という話。これまで当たり前だった「命令と管理」から「調整と育成」へとマネージメント手法を変えていかないといけないらしい。


フューチャー・オブ・ワーク
トマス・W. マローン Thomas W. Malone 高橋 則明
4270000368


社会人になってから、なぜかマネージャとかリーダとか、人を管理する立場になることが多くて、どうやったらスタッフをうまくマネージメントできるか、組織として最高のパフォーマンスを出せるか、そればかり考えてきた。でもきちんと管理しようとすればするほど、うまくいかないことが多い。

マネージャは下手に管理しようとしたり、自分の言うことを聞かせようとしないで、対等にパートナーとして扱うべきだろう。会社に使われてる、という意識が芽生えた時点で、モチベーションを維持するのは難しくなる。マネージャはそう思わせない努力が必要。「命令と管理」から「調整と育成」というパラダイムの転換というのは的を得た表現の気がする。


21世紀は個の時代、ってよく言われる。そのためには一人ひとりがプロフェッショナルじゃなきゃいけない。
この本にあった、個人がプロフェッショナルとして組織に属さずに働いていく、イーランス経済というモデル。大好き。アメリカではITバブルのときに盛んだったみたい。バブルが終わってから少し下火になったようだけど、今の上海なら可能じゃないかな。

イーランス経済では、基本ユニットは企業ではなく個人である。仕事は安定した管理系統によって割り当てられ、管理されるのではなく、請負業者によって独自に遂行される。
こうしたフリーランサーはモノやサービスを生み出し、売るために合体して、流動的で一時的なネットワークを作る。一日、一ヶ月、一年後に仕事が終われば、ネットワークは解散して、各メンバーはふたたび独立した業者に戻り、次の仕事を求めて、経済の中を巡回するのである。


一人ひとりがネットワークで横に繋がっていく。ネットワーク理論ですね。
最近は実生活でネットワークの原理を実感することが多い。SNSとかもそう。ネットワークの原理はもっと深く追求した方がよさそうだ。
これ↓大分前に読んだけど、もう一回読み返したい。

新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
アルバート・ラズロ・バラバシ 青木 薫
4140807431


私は前の会社を辞めてから、仕事の考え方が180度変わった。
会社から給料をもらうんじゃなくて、自分のために自分で稼ぐ、そして会社に還元してあげる。


社長からは、「上の目なんて気にしなくていいから、好きなようにやって、好きなように稼ぎな。もし一人でできるようなら独立しちゃえばいいよ」 と自由というか無責任というか、乱暴でありがたい言葉をいただいているので、一応従業員だけど、かなり自由にやらせてもらっている。

管理されてるという意識がなくなると、不思議とモチベーションやアイデアが湧いてきて良い方向に進む。だから今は基本的に好きなことしかしてません。自分が納得できないことはお断りしてるし、強要されるならいつでも辞める。そういうスタンスで働いている。
極端に言ってしまえば、しっかりとしたビジョンがあるなら、やりたい事意外に時間を投資しちゃ駄目じゃないかと思う。


何をしてもいい、全部自分しだい。やる気出るなーこういうの。